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ひぐらしのなく頃に

竜騎士07/07th Expansion / 2002 / ゲーム

読者が誤認するもの

行為›行為の誤認›起きていない
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層メタ
叙述N-身体的条件の隠匿
媒体固有T-共通/語り手の信頼性
効果E-語り手は正しく知覚しているE-語られた出来事は実際に起きている

⚠️ このページは作品の核心(真相)に触れます。未読・未視聴の場合はご注意ください。

仕掛けの要約【ネタバレ】

出題編と解答編を対にして、全体を一作として扱う。仕掛けは編ごとに層が違い、叙述の層として立つのは第1話の鬼隠し編と、その解答にあたる罪滅し編の組だけである。

鬼隠し編は、村に越してきた少年の一人称で語られる。少年は、親しい二人の同級生が自分を殺そうとしていると思い込んでいき、見舞いの菓子に針が仕込まれていた、二人が注射器を手に迫ってきた、と語る。受け手はそれを、語り手が実際に体験した出来事として受け取る。

罪滅し編で、同じ出来事が別の側から示される。少年は村の風土病に冒されていて、疑いはその症状だった。菓子に入っていたのは辛い調味料で、注射器に見えたのは筆記具だった。二人は少年を案じていただけで、殺意はどこにもなかった。

誤認しているのは語り手本人と、その語りを受け取る受け手だけである。二人の同級生は少年が自分たちと違うものを見ていると気づいておらず、作中に誤った前提を植えた騙し手もいない。

騙しの技術

語り手の知覚を、そのまま地の文に書く。語り手は嘘をつかず、見た(と思った)ものを見たとおりに語る。受け手が疑うのは、語り手の見たものを正しく解釈できているかであって、見たもの自体ではない。仕掛けは、その「見たもの自体」の側に置かれている。

語り手の身体の条件(症状)を伏せることで、同級生の振る舞いがすべて殺意の兆しに読める。条件を一つ戻すと、同じ場面が見舞いと冗談に戻る。

もう一つの技術は、答えを別の編に置くことである。出題編の中では原因が明かされず、超自然の祟りと、語り手の思い込みの両方が候補として残る。受け手は祟りか、村ぐるみの陰謀かを推理し、語り手の知覚そのものを疑う手は後回しになる。

フェアプレイの担保

出題編の中でも、語り手の思い込みは候補の一つとして示されている。同級生が語り手の非難に戸惑う会話は、二人が別のものを見ていることを読み返すと示している。答えは解答編で、同じ出来事を別の側から示す形で出る。

効き目

語り手が正直であることを、受け手は疑わない。語り手が自分自身の知覚に騙されている場合、嘘を探す読み方では見抜けない。

シリーズ全体の推理の枠組み(祟りか、人の仕業か)が、受け手の注意を語り手の外側に向けさせる。

弱点・破綻しやすい点

出題編の中で原因が明かされないため、受け手が思い込みの可能性を最初から捨てていなければ、反転は小さい。

反転を確実に支えるのは、注射器の件である。

この層以外の編(成りすまし・入れ替わり)は、作中人物の騙しを語り手と受け手が同じ経路で受け取る作りで、叙述の層にはあたらない。

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