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真 流行り神 ブラインドマン編

長井知佳/日本一ソフトウェア / 2014 / ゲーム

読者が誤認するもの

人物›人物の属性›性別
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層複合
叙述N-人物の属性N-行為の偽装
媒体固有T-共通/通称の含意T-共通/囮の仕掛け
効果E-通称は対象の属性を示すE-語られた世界は作品の現実
手段M-共犯と証言

⚠️ このページは作品の核心(真相)に触れます。未読・未視聴の場合はご注意ください。

仕掛けの要約【ネタバレ】

通称が、犯人の性別を含意している。

ある村で、両目を大きな裁ち鋏で突かれた死体が次々に見つかる。

作中では、これを都市伝説の怪人「ブラインドマン」の仕業として扱う。

深夜に一人歩きしている者の前に現れ、鋏で目を突く通り魔である。

受け手は「ブラインドマン」という語から、犯人を男だと読む。

真相——都市伝説そのものが、ある民俗学者の創作である。

情報がどう伝播し変容するかを調べるために、彼が作り出して広めたデマだった。

そして、その名を借りて実際に殺人を行っていたのは女性である。

(介護福祉施設の職員)

騙しの技術

作中の第三者に、通称を付けさせる。

「ブラインドマン」と名付けたのは作り手ではない。

作中の民俗学者が創作し、噂として広まったものである。

→ 作り手は嘘をついていない。

受け手は通称を「事件の要約」として受け取る。

「マン」で属性を含意させる。

外来語の「マン」は男性を含意する。

→ 受け手は容疑者の中から男を探す。

女性の関係者は、はじめから候補から外れる。

都市伝説という枠組みを与える。

「怪人の仕業か、人間の仕業か」を争点にする。

→ 受け手の注意は「超常か否か」に向かい、 「その怪人は男なのか」という問いが立たない。

(T-共通/囮の仕掛け)

凶器を通称と結びつける。

鋏で目を突くという手口が、通称の由来として機能している。

→ 通称に具体的な根拠があるため、疑われない。

フェアプレイの担保

  • 通称を付けたのは作中の人物であり、作り手ではない
  • 都市伝説が創作であることは、作中で説明される
  • 女性の関係者は容疑者として提示されている
  • ⚠️ ただし「マン」が男を含意するという言語的な前提は、 作品が明示的に利用していると確認できていない(下記)

効き目

  • 通称は事件の要約として受け取られるため、疑われにくい
  • 「都市伝説は実在するか」という争点が、性別への注意をそらしている
  • 分岐によって複数のシナリオが用意されており、本編は真相にあたる筋である

弱点・破綻しやすい点

  • 「マン」の含意に頼るため、受け手が語感を意識しないと成立しない
  • ⚠️ 通称による含意は、ミステリを読み慣れた受け手には疑われやすい

(ハサミ男 が知られているほど、同じ手は効かなくなる)

  • ゲームであるため、分岐やエンディングの構造が仕掛けを分散させる

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