類別叙述トリック集成

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宇宙戦争(1938年のラジオドラマ)

オーソン・ウェルズ(マーキュリー劇場) / 1938

ネタバレ度:軽
メタ
叙述N-語りの階層
媒体固有T-音声/放送形式の擬態
効果E-作品と現実は区別できるE-読者は物語の外にいる
媒体音声

⚠️ このページは作品の核心(真相)に触れます。未読・未視聴の場合はご注意ください。

まだ読んでいない方へ。この下は真相に触れます。

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仕掛けの要約【ネタバレ】

作品の中身ではなく、作品の「形式」そのものを擬態した例。

小説を原作とするラジオドラマだが、前半が音楽番組の放送として始まる

そこへ「番組を中断して臨時ニュースをお伝えします」という形で速報が割り込み、

天体の異変、落下物、そこから現れたものによる被害が、

実況・現地レポート・専門家の解説という報道の形式で次々に伝えられていく。

聴取者が誤認するのは物語の内容ではない

いま自分が聴いているものが、作品なのか現実の報道なのかである。

これは「叙述の中の仕掛け」ではなく、「媒体の形式の擬態」による仕掛けである。

ドラマであることは冒頭で告げられており、嘘はついていない

聴き始めが遅れた者、あるいは途中で切り替えた者にとって、

その断りは存在しないのと同じになる

騙しの技術

その媒体で「現実」を運ぶ形式を、そのまま借りる。

ラジオにおいて臨時ニュースは、作品ではなく現実を運ぶための形式である。

その形式を使えば、内容がどれほど荒唐無稽でも、受け取り方だけが現実側に寄る

通常の番組から始めて、割り込ませる。

最初から異常な内容を流すのではなく、平常の放送を演じてから中断する

「中断された」という事実自体が、緊急性の証拠として働く

時間の進行を実時間に近づける。

出来事が今まさに進行しているかのように構成される。

受け手が確認する余裕を与えない。

断りを、聴かれない位置に置く。

ドラマであるという告知は冒頭にある。

放送は途中から聴かれうる——この媒体の性質上、断りは全員には届かない

フェアプレイの担保

効き目

弱点・破綻しやすい点

読み返してみませんか。

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