類別叙述トリック集成

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AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ

打越鋼太郎 / 2022

ネタバレ度:致命
複合
叙述N-時間の並行N-人物の同一と別N-行為の偽装
媒体固有T-ゲーム/ルートと分岐T-ノベルゲーム/システムの嘘
効果E-語り順=時系列E-描かれた全部が同じ世界E-読者は物語の外にいる
手段M-死体の細工
媒体ゲーム

⚠️ このページは作品の核心(真相)に触れます。未読・未視聴の場合はご注意ください。

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仕掛けの要約【ネタバレ】

六年前と現在という二つの時間が交互に語られる。

作中では、同じ死体が時を越えて存在しているとしか思えない状況が提示される。

プレイヤーはこれを超常的な現象か、作中の特殊な技術によるものだと受け取る。

実際には時間を越えてなどいない

死体そのものに手が加えられており、別々の時点で見つかったものが同じ一つに見えるよう仕組まれていた

時間の不可能ではなく、物理的な細工である。

つまり読者は「並べて語られている二つの時間が、そのまま二つの時点である」と読み、

その前提の上で不可能状況を組み立ててしまう。

加えて、視点人物自身が記憶と時間の感覚を乱されている状態に置かれており、

語りの側からも時間の把握が崩されている。

### 中核は「どちらの視点がどちらの時点か」の誤認(2026-08-04・別系統で判明)

二人の視点人物が交互に語られる。

受け手は「一方=六年前、他方=現在」という対応を作る。

その対応が誤っている。

終盤に時系列の全体図が示されて初めて、対応がねじれていたと分かる。

「二つの時間が並べられている」ことは事実である。

誤っているのは「どちらがどちらか」という受け手の割り当てである。

騙しの技術

二つの時間を交互に置いて、対応関係を読者に作らせる。

交互配置は時間関係を主張しないが、読者は勝手に対応づける。

その対応づけが仕掛けの土台になる。

不可能状況を、超常や特殊技術のせいにできる下地を用意する。

作中には現実離れした技術が存在する。

そのため読者は説明のつかないことの原因を、世界の側に求める

物理的な細工という最も地味な答えが検討から外れる。

視点人物の時間感覚を乱す。

語り手自身が混乱しているため、語りの誠実さを保ったまま時間の把握がずれる

手がかりを、繰り返しの形で置く。

同じ趣向が二重に現れるといった、目立たない反復が伏線として配置されているという指摘がある。

フェアプレイの担保

効き目

弱点・破綻しやすい点

読み返してみませんか。

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