類別叙述トリック集成

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狩場の悲劇

アントン・チェーホフ / 1884

ネタバレ度:致命
メタ
叙述N-語り手の正体N-語り手の信頼性N-語りの階層
媒体固有T-小説/記録という体裁T-小説/一人称の空白T-小説/注釈と但し書き
効果E-語り手は正直E-犯人の内心は描かれないE-挿入される断章は本編と対応している
媒体小説

⚠️ このページは作品の核心(真相)に触れます。未読・未視聴の場合はご注意ください。

まだ読んでいない方へ。この下は真相に触れます。

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仕掛けの要約【ネタバレ】

ある男が持ち込んだ手記を、編集者が読む——という枠から始まる。

手記の書き手は、地方の予審判事である。

彼は一人称で、自分が関わった殺人事件について語る。

捜査する側として、事件を追い、人々を観察し、推理する。

真相——その語り手自身が犯人である。

手記が終わったあと、枠の側で明かされる。

構造は次の三層になっている:

1. 枠(手記を読む編集者)

2. 手記(予審判事の一人称)

3. 手記の外側で明かされる真実

さらに、手記には編集者による注釈が付されている。

読者は注釈を、本文を補う客観的な情報として読む。

注釈という装置が、1884年の時点で既に使われている

(TDB-0058 が1996年に用いたのと同じ位置にある装置)

騙しの技術

捜査する側に語らせる。

事件を追う立場の人物が、犯人であるとは読者は考えない。

「調べている人=無関係な人」という役割の了解が働く。

作中作という枠に入れる。

手記は「作中で書かれた文書」である。

書き手には省略する権利がある——自分に不利なことを書かない自由がある。

しかも読者は、それを「小説の地の文」として読んでしまう。

枠の外で明かす。

手記の中では明かされない。

手記が終わってから、枠の側で真相が示される。

読者は最後まで、手記を手記として疑わないまま読み終える。

内面を書かせる。

語り手は自分の心情を率直に書く。

率直さが、隠していないことの証明として読まれる。

フェアプレイの担保

自己中心的な言動が目立ち、「信頼できないことが見えている語り手」と評されている

現代の読者には見抜かれやすい

効き目

弱点・破綻しやすい点

読み返してみませんか。

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