類別叙述トリック集成

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殺人交叉点

フレッド・カサック / 1957

ネタバレ度:致命
メタ
叙述N-語り手の正体N-語り手の信頼性N-人物の同一と別
媒体固有T-小説/記録という体裁T-小説/一人称の空白
効果E-挿入される断章は本編と対応しているE-語り手は正直E-一人称は同一人物
媒体小説

⚠️ このページは作品の核心(真相)に触れます。未読・未視聴の場合はご注意ください。

まだ読んでいない方へ。この下は真相に触れます。

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仕掛けの要約【ネタバレ】

10年前の殺人が、二つの独白によって語り直される。

時効が迫るなか、事件が新たな視点から語られる。

一方は事件の関係者の側から、もう一方は別の立場から。

二つの語りが交互に置かれる。

読者は、二つの語りをそれぞれ別の人物のものとして読み、

互いを対応づけながら事件像を組み立てる。

真相——組み立てた対応づけが誤っている。

無実だと信じていた側が、犯人だった。

騙しの技術

二つの独白を交互に置く。

作者は両者の関係を一度も断定していない。

読者が並置から関係を読み取っている

違和感を、読者自身に押し殺させる。

読者は読みながら違和感を覚える。

しかしその違和感を「まだ分からないだけだ」と処理して読み進める。

気づく機会は与えられている。読者が自分でそれを潰している。

告白の形式を使う。

「真犯人は私だ」という告白から始まる。

告白は正直さの装置として読まれる。

正直に語っている人物を、読者は疑わない。

一人称を、誰のものか確定させない。

語っている「私」が誰かを、記述が特定しない。

告白であるという形式が、その曖昧さを自然にしている

(誰に向かって語っているのかも不明なので、名乗る必要がない)

フェアプレイの担保

(真相に至らなかったことの説明が弱い)

効き目

弱点・破綻しやすい点

観察メモ★21(効き目は受け手の状態で決まる)の3例目

読み返してみませんか。

仕掛けを知ってから読むと、同じ記述が別の意味で通ります。

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