仕掛けの要約【ネタバレ】
二人の視点人物の物語が並行して進み、複数のルートを経たのちに
統合にあたるルートで全体が繋がる構成をとる。
プレイヤーが誤認させられるものは複数ある。
- 人物の同一性。同じ人物だと思っていた者が別人であり、
別人だと思っていた者が同一人物の分かれた意識である
- 日付。作中の重要な出来事が起きる日を、プレイヤーは一日ずれて把握している
- 能力の性質。生来のものだと思われていたものが、実は別の条件によって引き起こされている
これらはルートごとに提示される情報が制限されていることによって成立する。
一つのルートでは単なる不可解として処理される出来事が、
別のルートの情報と合わさって初めて意味を持つ。
騙しの技術
ルートごとに視点と情報を制限する。
プレイヤーはどのルートでも「全体を見ている」感覚を持つが、
実際には各ルートは部分でしかない。断片の集積であることが、統合ルートまで分からない。
同じ人物を別人として、別人を同じ人物として提示する。
姿・名前・記憶といった同定の手がかりが、
通常なら人物を確定させるはずのところで機能しないように配置されている。
日付という、疑われない情報をずらす。
出来事の日付は明示されるが、プレイヤーはそれを確定した事実として処理する。
一日のずれは、検算されるまで気づかれない。
ルート間の矛盾を、そのまま残す。
辻褄が合わない箇所が意図的に残されており、
プレイヤーはそれを不備か仕掛けか判断できない状態に置かれる。
フェアプレイの担保
- 統合ルートで全体が説明される構成になっている
- 日付・人物の同定に関わる情報は各ルートに提示されており、照合すれば食い違いに気づける
- ⚠️ ただしフェアプレイについては批判がある(下記「弱点」参照)
効き目
- 複数ルートを踏破して初めて全体が繋がる構成が、前作と同じ設計思想にある
- ルート間の矛盾が、不備ではなく仕掛けとして機能していると受け取られている
弱点・破綻しやすい点
- アンフェアだという批判がある。 ただし批判の内容は資料間で一致していない
(「プレイヤーが認識できない範囲で矛盾が隠されている」/「前作の焼き直しである」)
- 統合ルートへの到達条件が示されず、試行錯誤が必要だという指摘がある
- 前作と比較されやすく、仕掛けの評価がその比較に引きずられる
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