類別叙述トリック集成

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Ever17 -the out of infinity-

打越鋼太郎(KID) / 2002

ネタバレ度:致命
メタ
叙述N-時間の並行N-時代と時期N-人物の同一と別N-語り手の正体
媒体固有T-ノベルゲーム/主人公の不可視T-ノベルゲーム/ボイスの嘘T-ゲーム/プレイヤー=主人公の誤認T-ゲーム/ルートと分岐
効果E-プレイヤー=主人公E-描かれた全部が同じ世界E-同じ絵/同じ声=同じ人物
媒体ゲーム

⚠️ このページは作品の核心(真相)に触れます。未読・未視聴の場合はご注意ください。

まだ読んでいない方へ。この下は真相に触れます。

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仕掛けの要約【ネタバレ】

二人の主人公の物語が交互に語られる。プレイヤーはこれを同じ事件を二つの視点から見たものとして読む。

実際には両者は同じ場所で17年の隔たりをもって起きた、別々の出来事である。

さらに、その二つを重ねて読んでいる「視点」そのものが作中に位置を持つ。

時系列に縛られず全体を俯瞰する観測者が設定されており、プレイヤーの立ち位置が そのまま物語内の存在として回収される。二重の仕掛けになっている。

騙しの技術

ジャンルの慣習を、そのまま伏線隠しに使う。

主人公を可視化しないまま進行する。描かないことが不自然に見えないため、

姿・年齢・同一性を伏せても読者は疑問を持たない

時間の隔たりを、設定で不可視にする。

作中の事情により一部の人物が加齢しない。そのため17年の差があっても外見の矛盾が生じず、

時系列がずれている手がかりが外見から得られない

周回構造そのものが仕掛けの一部。

複数のルートを踏破して初めて全体が開示される構成になっており、

プレイヤーが断片を集める行為自体が、俯瞰する観測者という設定と噛み合っている。

フェアプレイの担保

作中の日付表記は誤りではなく、照合すれば差に気づける

誤認は嘘の記述ではなく解釈の誘導によって成立している

観測者が二つの時代を取り違えていることの帰結として、後に整合的に回収される

効き目

プレイヤー側の慣れに置かれているため、真相を知るとジャンルへの信頼が反転する

仕掛けが技巧の披露に終わらず、テーマと同じものを指している

弱点・破綻しやすい点

設定の負荷が高い。この点を「非現実的な要素が積み重なりすぎる」と評する意見もある

読み返してみませんか。

仕掛けを知ってから読むと、同じ記述が別の意味で通ります。

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