仕掛けの要約【ネタバレ】
二つの舞台で進む物語が交互に語られ、登場人物の人格が入れ替わるという現象が起きる。
この入れ替わり自体は設定として最初から提示されている。
仕掛けは、その先にある。
プレイヤーは「いま自分が誰を操作しているのか」を誤認する。
人格が入れ替わる以上、画面に映る姿・名前・声と、その中身が一致しているとは限らない。
ノベルゲームでは通常、姿と名前と声が人物を確定させるが、
その対応そのものが動くように作られている。
⚠️ ただし、この作品は答えの一部が提示されないまま終わる。
制作側も、与えられた情報だけでは解けないことを認めている。
騙しの技術
入れ替わりを設定として公開したうえで、適用範囲を伏せる。
「人格が入れ替わる」ことは隠されていない。
隠されているのはそれがどこまで及んでいるかである。
仕掛けの存在を明かしたことで、かえって適用範囲への警戒が薄れる。
姿と声を、人物の同定に使わせる。
この作品では操作対象にも姿と声が与えられる。
プレイヤーはそれを手がかりに人物を同定するが、その手がかり自体が仕掛けの対象になっている。
二つの舞台に同時に存在する人物を置く。
両方の物語に同時に現れる人物がおり、単純な並行構造では説明がつかないことが示される。
フェアプレイの担保
- 人格の入れ替わりは設定として明示されており、後出しではない
- 二つの舞台の関係を検討する材料は提示されている
- ⚠️ ただしフェアプレイは成立していないという評価が強い。
制作側が「与えられた情報だけでは解けない」と認めており、
回答にあたる部分が制作上の事情で用意されなかったと伝えられている
効き目
- 姿・名前・声という、ノベルゲームで人物を確定させる三つの手がかりを同時に疑わせる
- 操作している対象が誰なのか分からないという状態そのものが、作品の主題と一致している
- 前作にあたる作品で確立された「プレイヤーの位置」を、さらに押し進めている
弱点・破綻しやすい点
- 答えが提示されない。 これが最大の弱点として繰り返し指摘されている
- 未完成という評価が定着しており、仕掛けの評価そのものがそこに引きずられる
- 解釈が確定しないため、再読・再考が「解ける」方向に向かわない
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