類別叙述トリック集成

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さよなら神様

麻耶雄嵩 / 2014

ネタバレ度:中
メタ
叙述N-逆手N-人物の属性
効果E-提示された解決は真相E-事件には外部の犯人がいる
手段M-アリバイ
媒体小説

⚠️ このページは作品の核心(真相)に触れます。未読・未視聴の場合はご注意ください。

まだ読んでいない方へ。この下は真相に触れます。

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仕掛けの要約【ネタバレ】

連作短編集。全編が「犯人は誰それだ」という宣告から始まる。

自分を神だと名乗る人物が、捜査が始まる前に犯人を指名する。

読者は犯人を知った状態から読み始め、その人物がどうやって成し遂げたのかを逆算することになる。

仕掛けはここにある。犯人を知っていることが、かえって誤った確信を生む

読者は「犯人が分かっているのだから、あとは方法だけだ」と考え、

動機・機会・そもそもの前提を検算しなくなる

前作にあたる作品では宣告の真偽そのものが争点だったが、

本作では宣告は正しいという前提で、それでも読者が外れるという構造をとる。

騙しの技術

答えを先に出して、問いの方向を固定する。

犯人が示されているため、読者の関心は「どうやって」に一本化される。

問いが限定されることで、限定されなかった側が検算から漏れる

逆算という手順そのものを利用する。

犯人を起点に方法を組み立てる読み方は、

その犯人像が正しいという前提の上に成り立っている

前提が微妙にずれていると、逆算の結果はすべてずれる。

宣告の解釈に幅を持たせる。

「犯人は誰それだ」という言葉が指す範囲は、読者が思うほど狭くない。

言葉自体は正しいまま、読者が勝手に狭く読む

連作の積み重ねを使う。

短編が進むにつれて読者は宣告の扱い方に慣れる。

その慣れ自体が、後の編で利用される。

フェアプレイの担保

効き目

弱点・破綻しやすい点

読み返してみませんか。

仕掛けを知ってから読むと、同じ記述が別の意味で通ります。

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