類別叙述トリック集成

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向日葵の咲かない夏

道尾秀介 / 2005

ネタバレ度:致命
メタ
叙述N-語り手の信頼性N-行為の偽装
媒体固有T-小説/一人称の空白
効果E-語られた世界は作品の現実E-語り手は正直
媒体小説

⚠️ このページは作品の核心(真相)に触れます。未読・未視聴の場合はご注意ください。

まだ読んでいない方へ。この下は真相に触れます。

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仕掛けの要約【ネタバレ】

小学生の一人称で語られる。作中では死者が別の生き物に生まれ変わるという現象が起き、

語り手はその生き物たちと会話する。読者はこれをその作品世界における事実として受け取る。

実際には、そのすべてが語り手の内面が構成したものである。

壊れているのは世界ではなく、語りの側だった。

騙しの技術

世界のありようを、最初から当たり前として書く。

超常的な現象を「起きたこと」として淡々と記述する。

読者は作品世界の設定として受け入れる。ここを疑うには、

「語り手が信用できない」ではなく「この世界の記述そのものが信用できない」と考える必要がある。

同じ構造の人物をもう一人置く。

語り手以外にも、実在しないものを実在するものとして扱う人物が配置される。

読者はその人物を「壊れている側」として読み、語り手を相対的に正常な観察者の位置に置く

比較対象を用意することで、語り手自身の状態が見えなくなる。

具体的な感触を伴う描写を積む。

現象は抽象的な幻想としてではなく、手触りのある場面として書かれる。

細部の具体性が、記述の信憑性を支える。

フェアプレイの担保

歪んでいるのはその意味づけであって、事実の捏造ではない

効き目

弱点・破綻しやすい点

(実際に「だから何なのか」という評価も存在する)

読み返してみませんか。

仕掛けを知ってから読むと、同じ記述が別の意味で通ります。

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