類別叙述トリック集成

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葉桜の季節に君を想うということ

歌野晶午 / 2003

ネタバレ度:致命
メタ
叙述N-人物の属性N-人物の同一と別N-時間の順序
媒体固有T-小説/一人称の空白T-小説/呼称の揺れ
効果E-語り手は正直E-同じ名前=同じ人物
媒体小説

⚠️ このページは作品の核心(真相)に触れます。未読・未視聴の場合はご注意ください。

まだ読んでいない方へ。この下は真相に触れます。

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仕掛けの要約【ネタバレ】

読者は登場人物たちを若い世代の話として読む。実際には中心人物は高齢者である。

年齢という属性ひとつを伏せることで、恋愛・肉体・行動のすべての意味が変わる。

加えて、別人として読まれていた人物同士が同一人物であることも明かされる。

騙しの技術

若さの証拠に見えるものを、事実として置く。

筋力トレーニング、身体的な描写、機器の扱い——いずれも高齢者にありえないわけではない。

「若者しかしない」と読者が勝手に決めているだけの行動を積み上げる。

呼称で年齢を出さない。

相手を名前でなく二人称で呼び続ける関係が設定されており、

呼びかけの言葉から世代を推し量る手がかりが与えられない。

また、家族内の呼び名は文脈次第で複数の世代関係を指しうる。

複数の時期を並べる。

異なる時期の出来事が並列に置かれ、読者は人物の対応関係を整理しきれないまま読み進める。

フェアプレイの担保

効き目

弱点・破綻しやすい点

読み返してみませんか。

仕掛けを知ってから読むと、同じ記述が別の意味で通ります。

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