類別叙述トリック集成

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夜歩く

横溝正史 / 1948

ネタバレ度:致命
複合
叙述N-語り手の正体N-身体的条件の隠匿N-人物の属性
媒体固有T-小説/記録という体裁T-小説/一人称の空白
効果E-語り手は正直E-被害者は被害者
手段M-死体の細工M-人物すり替えM-アリバイ
媒体小説

⚠️ このページは作品の核心(真相)に触れます。未読・未視聴の場合はご注意ください。

まだ読んでいない方へ。この下は真相に触れます。

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仕掛けの要約【ネタバレ】

手記の書き手として事件を語る人物が、犯人である

それに加えて、首のない死体による被害者の取り違えと、

夢遊病という身体的条件を伏せることによるアリバイの操作が重ねられている。

読者への仕掛けと、作中人物を欺く仕掛けが同時に走っている。

騙しの技術

手記という形式で、語り手を安全圏に置く。

事件を記録する立場の人物は、疑いの対象から外れる。

書き手には省略の権利があるという性質が、ここでも働く。

登場人物の身体的条件を伏せる。

ある人物が夢遊の症状を持つという事実が読者に示されない。

この一点が伏せられているために、その人物の行動の意味がすべてずれる

首のない死体で、誰が死んだのかを不確定にする。

身元を確定できない死体を置くことで、生死と人物の対応が入れ替わる。

これは作中人物を欺く古典的な手口だが、読者にも同時に効く。

フェアプレイの担保

効き目

どちらか一方が破れても、もう一方が誤読を支える構造になっている

弱点・破綻しやすい点

(心理的な不自然さを目立たなくする機能も兼ねているという指摘がある)

読み返してみませんか。

仕掛けを知ってから読むと、同じ記述が別の意味で通ります。

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